Trees_of_Spring

2015/9~アメリカの大学院への留学を機にブログ開設しました。2016/6~9サンフランシスコでスタートアップでエンジニア、帰国後、院生活を終えて2018~働いています。個人的なことメイン。何かあればどうぞ→Mail: tut.it.mus1c[あっと]じーめーるどっとこむ

天下一武道会@ボストン

                               〜ボストンキャリアフォーラム〜

                 アメリカでは毎年秋、全米の日本人留学生がボストンに会しその

                                      " 語学力・知性・コミュ力、その他諸々 "

                                   を戦わせ、内定を争う武道会が開催される。

                          そして面接での勝者のみがディナーへの参加を許され

              面接官と同じ釜の飯を喰らい、共に面接を受けた戦友との絆を深め、

                                          最後には内定を掴み取るのである。

 

        このドラゴンボールで言うところの天下一武道会に相当するイベントが所謂

                          ” ボストンキャリアフォーラム(通称ボスキャリ)"

                                                               である。

 

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圧倒的日本人ンンンッ!!!

さて、 そんな勝ち気な留学生に混じり僕も足を運んだので、誰かへの参考程度に感想を残す。3日間を通して色々と思うところがあったが、僕が特に重要だと思った以下の項目について書く。

 

  • 逆さまに参加準備を進めること
  • 事前に計らうこと
  • ぼっちは避ける

 

  •  逆さまに参加準備を進めること

ボスキャリと言えば留学生向けの就活イベントなので

" 留学する→ボスキャリ参加を考える→参加企業見る→参加予約、宿を手配 "

といった流れを考えがちだ。しかし、参加のコストを節約したいなら、

"参加予約、宿を手配→参加企業を見る→ボスキャリ参加を考える→留学する"

がいい気がする。ボスキャリに掛かる支出は、主に宿と航空券が大部分を占める。

 

宿は日系200社程度の社員、留学生数千人が取り合うので、この期間だけ相当値上がりするし、安い宿はかなり早い段階で埋まる。

僕はAirbnbを使ったが、多くの場合で直前までのキャンセルが無料だったしかなり安いところもあった。多少面倒だがキャンセルを視野に入れて宿を取ってしまうのが吉だ。一泊50$を切る位で泊まれればかなりいい線だと思う。

航空券はキャンセルが効かないので手が打ちづらい、これはどうしようもない。しかしBCFサイト参加予約だけは早くするべきだ。何故なら、ボスキャリの運営をしているCFNでは、トラベルスカラシップ(航空券代程のキャッシュバック)を用意しており、通説でこれは早く応募したほうが貰いやすいらしい。

(因みに僕と泊まった友達は誰も貰えていなかった。BCFにはもうちょっと採用人数で頑張って欲しい)

さくっと応募用のアカウントとレジュメを作って応募してしまおう。

(このレジュメの内容は卒業年度が遠すぎないかという事以外はほぼ見られていない、、と思う。)

留学してから〜、ではなくここまでは6〜7月頃に済ませておくと良いだろう。

特に貧乏症な私だと、ボスキャリの参加コストと参加企業を天秤にかけてしまうので、コストが安い方が参加への心の障壁は低くなって結果参加できて何かしらの成果を得ることができる(かもしれない)。

 

 

  • 事前の計らい

これは参加を決めた場合の企業へのアプライについて。ボスキャリと言うと

                                                        "3日で内定!"

 というフレーズと共に多くの大学生が夢を見ている気がする。しかし、世の中そんなに甘い話はないもんで、大多数の交換留学生にとって3日だけで満足度の高い結果を得ることはそう簡単では無い様だ。

ボスキャリでは事前に応募し、ES選考、Skypeや電話等の面接を事前に行う事前応募と、当日いきなり履歴書を持ってブースにて応募するウォークインがあるが、やはり事前応募で淡々と準備を進めてきた学生が多くの場合で有利に思えた。

 

そもそもこのウォークインというのが曲者であって、尚且つ特有の面白い文化である。

いきなり会社の説明会を聞いた直後に、使い回しのESピラ一枚を出して、面接が次の日に入り、その日のうちに人事と食事、内定をもらっちゃうなんてことも起こるわけである。

「さっき御社を知りました、志望してます!」

なんて日本では言えたもんじゃないが、これがここではある程度許されるのである。勿論、「何も知らない」じゃ到底面接は通らないが。

意外と大事なのが、事前応募でお祈りされていても、当日のウォークインでは再度応募することができる点だ。志望度が高い企業であればウォークインまでしぶとく行くのは全然アリだ。

しかしこのウォークイン、当日は相当数の学生が足繁くブースを回っており、自分を差別化するのが容易ではないと感じた。志望度が高くなくても数撃ちゃ理論でとにかくウォークインを多くしている学生もいる。特にウォークイン→面接までのステップではスピーディかつ大量に振るい掛けがあるので、志望度が高くても自分より見栄え良い学歴・経歴を持つだけの他の学生に蹴落とされるということはこのスピード感の中では十分に起こる。

やはり、志望する企業であれば必ず事前応募で確実に面接枠をゲットするのが効率的だ。

 

  • ぼっちは避ける

さて、ついに当日がやって来る。ゲットした面接を優先しつつ、興味のある業界、企業が他にあれば練習がてらウォークインしてみると良い。

一つオススメしたいのは、一緒に参加している友人やここで新しくできる知人とよく情報を交換することだ。ボスキャリの選考はどうにもスピーディーで不明瞭な部分も多い、そして実力もそうだが、結構ボスキャリならではのテクニックもあるのを僕は実感した。これらは、同じタイミングで同じ業界に志望している人と共有する中で得るに限る。また、もしかしたら彼らと一緒に内定をもらい将来の同僚にってこともあり得るわけだから。

そして、ボスキャリは結構疲れる。とくに面接、ディナーと続くと丸一日気が抜けない。そこで僕がおすすめしたいのは、ある程度の参加者を集めて夜を飲むなり、飯を食うなりして愚痴をこぼしつつその日の振る舞いを振り返ることだ。

僕は同じ奨学金でアメリカに来ている人ら5人と、Airbnbで家を一軒貸し切った。初めて使ってみたが不便も無かったばかりでなく、夜の時間はかなり楽しかったし、自分の何がダメだったかとか、明日こうした方がいいんじゃない?みたいな話が沢山出てきて良かった。また、ちょっとした同窓会気分も味わえた。

就活だから一人でデスクの広いホテルを取って完璧だ!ってのよりかは、この機会を友人と一緒に楽しめるくらいの気概を持ってた方が3日間をやり切れると感じた。あとは、会場までの地下鉄アクセスはあまり良くない。一番近い地下鉄駅からでも20分位は歩く。トビタテの友人が会場に十分近い地下鉄駅があると教えてくれました。)その点でも、ある程度人数がいればUberというサービスで1台10数ドルでタクシーを呼んで割り勘で会場の真ん前まで行ける。

 

さて、最後に個人的な感想。

僕は卒業が2017/9 or 2018/3の理工系大学院生だ。卒業時期が今回のメインターゲットと違ったということで、日系のメーカーは殆ど受け入れてくれなかった。そのため、数少ない僕の卒業年度を受け入れてくれる企業からの選択だったわけだが、以前から良く知っていて興味もあった外資系のメーカーが2社あったので、かなり早い段階で事前に応募した。手が早かったこともあり、電話越しに面接が一回あった後、面接とディナーの段取りを整えて貰った。

 まだ、就職なんてものを手に取る距離で考えた事は無かったが、3日間(実質2日)だけ就活に没頭する中で、ある程度自分が何をしたいのか良く考えるキッカケになったし、ディナーでそこで働く人達と時間を掛けて色々な話を聞けたことは、参加するに値する経験だったと思う。

とは言うものの参加にかかるコストも安くないし、時期で言うとかなりいい感じにアメリカの大学の試験に被ってくる。そして手放しに参加しても大した対価が得られるとは思わない。けど考え方は人それぞれ。ある程度早く手を打ってコストを安く抑えられたのなら、就活が少し先の学生でも参加を考えてみても良いのかもしれない。 

 

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以下、参考までに僕の泊まった宿。使ったサービス。

www.airbnb.jp

3つのクイーンサイズベットのある家で、6人で泊まって一人1泊50ドルだった。空港からは頑張れば徒歩でも来れる良好なアクセス。冷蔵庫に歓迎のケーキとワインが入ってた!

 

Airbnb。なんと、友達紹介で20$OFF(僕も笑

www.airbnb.jp

 Uberも貼っておく。これも紹介で良いことがある()

https://get.uber.com/invite/p4kqf3q9ue