Trees_of_Spring

2015/9~アメリカの大学院への留学を機にブログ開設しました。2016/6~9サンフランシスコでスタートアップでエンジニア、帰国後、院生活を終えて2018~働いています。個人的なことメイン。何かあればどうぞ→Mail: tut.it.mus1c[あっと]じーめーるどっとこむ

研究もあと1ヶ月、そろそろ日本に帰りま、、、、、、、、、、、、せん。

ワシントン大学での9ヶ月に及ぶ研究も遂に6月の頭に終了である。

 

当初は遠い先に霞んでいた留学の終わりがすぐそこに感じられる位には近づいていて、最近は研究を進めること、そしてどうやってそれらを終わらせるのかで頭を悩ませていた。

 

こっちで自分が立てたテーマは主に2つあって、ひとつは有機ELディスプレイなんかに使われる材料を開発すること、もう一つは今流行り(?)のグラフェンという材料を使って既存の金が使われている半導体部品の金の部分を置き換えるといったものである。

材料の開発は大してインパクトは無いものの何かしらの新しい発見はあったりし、グラフェンの方はあとは蒸着機という加工装置の調子が悪いことを解決してどうにかものにしたい。といった感じた。

 

まぁ研究の話は置いておいて、つい昨日誕生日を迎えて24になってしまった。

 

地元の”まねきねこ”とかいう安いだけが取り柄のカラオケで

”見えないモノを見ようとして〜♫”

なんて叫んでいた中坊時代が10年前にもなると思うとゾッとする。あの頃の自分に24の自分について問えば、きっと自分はどこかで働いていると答えただろう。実際の将来なんて何も見えてないじゃないか。ふらふらっと24になってしまった気がするけども、この1年は特別に濃い1年だった気がする。1年前といえば、

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丁度表参道の格安シェアハウスを見つけて転がり込んだ頃だ。懐かしい。ここは就活シェアハウスという本当は地方から都内に就活だとかインターンだとかをしに東京に出てくる学生を助けたいとということで始まったシェアハウスである。

就活っ気が微塵もない僕を数ヶ月に渡って泊めてくれたことには感謝感謝である。

 

この1年は表参道での新生活から始まって、研究も新しいテーマでやりつつ、

中国、ドイツ、デンマーク、スウェーデン、トルコ、アメリカ、カナダ

と割と趣味である海外を見ることを忙しい中を縫うように出来た気がする。 

結構海外好きだよね、って言われる自分だけども流石に8ヶ月ちょっとアメリカに居ると日本がどうしようも無く懐かしくなってくる。決してアメリカが嫌いとかじゃなくて。これだけ帰らないとただただ懐かしい。

 

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6月の梅雨も終わってるのかも分からない頃、大きな荷物を携えて中国の安い経由便にしごかれた末に成田に帰ってくる。寝落ちまいと電車にのって家にたどり着き、なんてことも無い親の手料理を貪る。

白い米といつものおかずが異様に旨く感じられる。。。。

”おかわり”

なんて言って、その間に疲れで寝落ちてしまって、朝気が付くと自分の布団の中にいる。

本当に家に戻ってきたのだろうか、夢では?

時差も相まって寝ぼけながらもそんな事を考えつつ、やはり自分の家に居ることをゆっくりと実感する。そして、落ち着くとまた二度寝を始めるのであった。

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以上妄想。

たまに暇な時は色々な妄想をして一番ドラマチックな帰国パターンを探ったりしている。けれど奇しくもそんな帰国の楽しみは少しばかりお預けになることになった。

 

嬉しいことに、こんな自分を夏の間インターンとして受け入れてくれる会社が見つかったからだ。

 

元から奨学金を応募する際に、留学が終わった後には少しアメリカの会社で働いてみたいと言っていたが、本当にそれが実現するのか正直自分でも怪しかった。元々行こうと思っていたB社にはExport controlという技術流出に関する厳しいアメリカの規制につっかかり話が無くなってしまったし、かじりかけの林檎を世界に出荷しているA社とは5回ほど面接があった末にチャラになってしまった。

その他諸々、挑戦しては惨敗して消沈していた訳だが、ふとした出会いから自分の大学のOBの方に出会い、嬉しいことにとあるスタートアップの企業を紹介して頂き、数度の面接の末にインターンとして受け入れてもらうことになった。

www.xconomy.com

詳しくはここに書いてあるが、MIT発の技術を使って無線充電のパイオニア的システムを作って、世の中の充電ケーブルを無くしてしまおうという僕らでもかなり魅力的に思える製品を世に送り出そうとしているハードウェアスタートアップだ。(よく見る充電パッドの上に携帯を置くタイプではなくて、一定の距離圏ならばwifiのように勝手に充電されるという優れものである。考えただけでも未来を感じる技術だ。)

 

自分が今まで経験してきた座学や基礎研究とは対局とも言える、スタートアップの風潮だとかスピード感のある開発を本場のシリコンバレー(のちょいと北の辺り)で関われるのは又とないチャンスだと感じている。面接ではポット出の自分がMITの博士まで出た絵に描いたような優秀なエンジニアに分からない質問を飛ばされまくり、自分の知識には甚だ心配ではあるが、それでもどうにかかじりつくであろう新しい生活を楽しみにしている。

 

ということで、留学が終わりかけてた自分にもう一度喝を入れることになった。

 

10年前の自分は大学院に進んでいるなんて思わなかったし、

数年前の自分は大学院の勉強をストップして留学してるなんて思わなかった、

2ヶ月前の自分ですらシアトルからシリコンバレーに移って就労するなんて思いもしなかった。

ちょっと先の未来なんて見えないもんだ。

 

だから予定は予定に過ぎない、けれども航空券の類はそれなりに予定を進める軸足になる。6/10に研究が終わり、6/20からカリフォルニアに居ます。8月末まで働いて、9月の1週目には中国経由で日本に帰る予定です。

”シアトルのコーヒーが欲しかったわ、グーグルのキーホルダーなんぞ要らんわ!!”

なんて言われてもカリフォルニアに行ってからじゃ遅いっすよ。

 

残り1ヶ月半、シアトルの人はよろしく。カリフォルニアの人たち、会いましょう。日本の人たち、帰国するその辺開けておいてくれると嬉しいっす。

 

以下適当に最近の写真。

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Vancuver: Capilano suspension bridge,

B4の時の研究室の先輩がやってきたので、バンクーバーまで遊びに。

 

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アメリカ式誕生日パーティー開いてもらった。

こうやって見るとアメリカでも沢山友達出来た様に見えるけど、否、である。

アメリカ式ではちょいちょい友達の友達(初対面の人)がやって来るのだ。せっかくだからこのうち何人が初対面だったかは言わないでおく。

写真にするとなんとも友達多い奴に見えるから良いもんである笑

 

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なんてことない写真だけども、これ50 年前位に日本で製造されたVivitar Series1ってレンズで撮ってます。なかなかぱりっとした描写をしてません?アメリカにはgoodwillという寄付式でNPOの中古屋があって使わなくなった寄付物品を破格で売っています。お店の性質上、古いレンズみたいなものは結構な数が安く取引されていて、休日に回ってガラクタを集めるのが自分の中で流行っています。嘗て日本人が手作業で丹精込めて作ったフィルムレンズにアメリカで出会うとなんとも言えない縁を感じて、つい手が出てしまいます。どうやらアメリカに2000店舗以上もあるみたいなんでアメリカにいる人は是非。